スペインのお笑い劇場TeatreNeuの画期的料金システム“PAY PER LAUGH”
IoTと言えば!
I(イタリアから近いスペインの)
o(お笑い劇場)
T(TeatreNeu)
もアリだと思う妄想ダイスキOKstyleです!
いや、スペイン・バルセロナのTeatreNeu劇場の料金システムが画期的すぎるんです!だって、入るの無料ですよ。では肝心な代金は「笑った分だけ」です!
マクドナルドはスマイル0円ですが、この劇場の料金は笑った分だけなんです(^^)
そんなスペイン・バルセロナのお笑い劇場も一時は笑えない状況が続いていました。それは、2012年にスペイン政府が文化的事業に対する消費へ21%の税金を導入したため、スペインバルセロナのお笑い劇場「TeatreNeu劇場」では客足が遠のき、3割の観客減と2割のチケット値下げを余儀なくされ、減収に悩まされていました。
TeatreNeu劇場は広告代理店シラノス・マッカーンと打開策を検討し、「劇場の宣伝を増やすだけでは十分ではなく、これまでとは全く異なる顧客体験を提供しなければ客足を取り戻すことはできない」という結論に至ったのです。
そこで2013年にTeatreNeu劇場は、料金を支払って観劇する「Pay-Per-View(PPV)」ではなく、入場料無料で笑った分だけ料金を後払いする「Pay-Per-Laugh」という、IoTを活用した従量課金の料金システムを導入したんです。
この画期的システムを実現したのは、センサー、モバイル、クラウドといった要素を組み合わせたIoT技術なのです。まず、客席前の座席の背面に取り付けられたiPadを使い、内蔵カメラが観客の顔を認識して捉えます。
iPad内のアプリが観客の目や口、輪郭の変化を検知し、80%以上の精度で「笑った」と判定された場合に課金されるという仕組みです。
Pay-Per-Laugh料金システムiPadからサーバーに送られたデータをもとに誰が何回笑ったかが集計され、観客が劇場を出る際に、自分の笑顔の写真を受け取ると同時に、料金を支払います。
入場は無料で、1笑いごとに30セントが加算されますが、笑い過ぎて料金が高額にならないよう上限が24ユーロと定められているため、観客は思う存分に安心して公演を楽しむことができます。笑った画像をSNSで共有できるため、話題性も抜群なんです!
このシステムは、2014年カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルのモバイル部門で表彰を受けています。
とTeatreNeu劇場の画期的な料金システムをご紹介しましたが、残念ながら現在は、従量課金制の公演はもう開催されておらず、15~24ユーロ程度の固定課金となっています。
もともとの狙いは、減少した客足を取り戻すことで、観客を大笑いさせて従量課金で儲けよう、ということではなく、2013年に経営危機だった状況から見ると、少なくとも現在は劇場の人気は戻り当初の目的は果たしたということなのではないでしょうか。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm(_ _)m
<OKstyleのIoTポイント>
★ カメラ、センサー、クラウド → 観客の笑いを定量化
★ 高い料金の敷居をなくし入場無料にし、笑って満足していただいた分だけの支払い
→ 「笑いの量に応じた料金」これまでにない画期的なシステム
【関連URL】TeatreNeu http://www.teatreneu.com/
(参考)
・笑った分だけ支払う!スペインの劇場が生み出した画期的すぎる料金徴収方法とは?
・IoTで「笑った分だけ課金される」スペインのお笑い劇場に行ってみた
【動画】Pay per Laugh | TeatreNeu