先進的な「オープンデータ」の活用事例をミル
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あらゆるモノをネットにつなげる「Internet of Things」(IoT)を毎日考えている妄想ダイスキOKstyleです。
IoTビジネスを事業化しようとした時に、よくあるのが、蓄積したデータのビッグデータ化、そのデータを解析するアルゴリズムの構築です。
でも、自分で0からデータを取得して1つ1つ蓄積していくと、かなり時間と労力がかかってしまいます。
そこで、IoTビジネスを加速させるのが、「オープンデータ」です!
自分で構築しなくても、もう既に使える器があって、知っていれば誰でも使えるデータです(^^)とてもありがたい!
「オープンデータ」の詳細については、過去の投稿を見ていただけると助かります。
そんな便利なオープンデータの活用事例が国内外で多数でてきているので、そのうちの幾つかを見ていきましょう!
海外のオープンデータ活用事例
⒈ Total Weather Insurance
海外では、Googleの元社員らが設立したアメリカのインターネット保険会社The Climate Corporation(クライメイトコーポレーション)が開発した農家向けの収入保障保険商品「Total Weather Insurance」が有名です。
The Climate Corporation(クライメイトコーポレーション)は、
2011年11月、米国立気象サービス(National Weather Service)および米農務省が公開しているデータを活用し、
Total Weather Insuranceの提供を開始しました。
商品としては、
全米250万カ所の気象観測データとトウモロコシや小麦などの過去60年間の収穫量データ、1,500億カ所もの土壌データを活用し、
リスクとなる気象条件を農場ごとにきめ細かく判定することで、悪天候に見舞われても収入が補償される、
というものです。
The Climate Corporation(クライメイトコーポレーション)は、その後11億ドルもの巨額買収で大きなニュースとなりました。
⒉ Zillow
様々な地域情報や制度情報などのデータを活用して不動産価格の査定をするのが不動産情報サービス業の「Zillow」です。
Zillowは
消費者や不動産業者などに対して、オープンデータを活用した独自のモデルで算出した不動産価格の査定情報を提供しています。
これまでの不動産査定価格は、比較市場分析による価格か、不動産鑑定士による鑑定評価が用いられてきました。
ZillowはZestimateという不動産価格査定モデルを活用して、独自の不動産価格の査定情報を提供することで、
不動産取引の透明性を高め、売り手および買い手ともに取引の満足度を上げることに成功しています。
Zillowは全米で1億1000万件の不動産データを保有しており、そのうちの1億件に対して独自モデルに基づく価格を提供しています。
Zestimateでは、
固定資産税の情報と実際に支払った額、税の特例措置、租税査定人の記録など地方公共団体などが提供するオープンデータを取得し、活用しています。
これらの情報に加えて、物件の場所や面積・区画、ベッドルームやバスルームの数などのスペック、同物件のこれまでの売買価格や近隣の売買価格などの情報を組み合わせて、独自の不動産価格を算出しています。
https://youtu.be/FnrlgU9DrS4
⒊ PredPol
PredPolは、
さまざまな地域情報や過去の犯罪履歴などのビッグデータを分析し、犯罪が起こる可能性が高い場所や内容を予測し警察に提供することで犯罪発生を防ぐ企業・サービスです。
具体的には、
犯罪が発生するリスクの高い場所がどこか、
どのようなカテゴリの犯罪が発生しそうかを予測し、
犯罪種別、起こりそうな場所、起こりそうな時間帯を割り出して、
利用者である警察に情報を提供することで、
警察のパトロール業務をリアルタイムで犯罪発生予測によって支援するサービスです。
活用しているデータは、
FBI が開発した巨大なデータウェアハウスによって一元管理された犯罪に関するデータ The National Data Exchange (N-DEx)のほか、
地震の余震予測モデル、警察からの犯罪に関する情報を使ってサービス提供をしています。
PredPolの特徴は、
地震の余震予測モデルを犯罪予測モデルに取り入れた点です。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校、サンタクララ大学、カリフォルニア大学アーバイン校の数学および社会科学の博士たちと、ロサンゼルス警察、サンタクルーズ警察の犯罪分析官および現場警察官とからなるチームは、
6 年にも渡る研究の結果、
犯罪は地震と同じようにある種の断層に沿って発生することを突き止めたのです!
犯罪は決してランダムに発生するわけではなく予測可能なパターンを伴うある種のクラスターを構成することが明らかになったのです。
自分が持っている情報だけだと、できることは限られますが、オープンデータを使うことで、いろいろなことがリアルタイムに、他にはない切り口ですることができます。
誰でも使えるオープンデータを使ってみましょう!
国内の使えるオープンデータについては、下の過去投稿を見てもらえるありがたいです。
それでは今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm(_ _)m
【参照URL】