【IoTinfo】IoTが変える!鳥獣被害対策もスマートに! #139

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狩猟者の負担軽減する「スマートトラップ」

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あらゆるモノをネットにつなげる「Internet of Things」(IoT)を毎日考えている妄想ダイスキOKstyleです。

猟師の見回り負担を1/7に軽減するスマートトラップ


鳥獣対策と言っても、ピンとこない方も多いかと思いますが、1週間前にもイノシシが京都の学校で出没してお騒がせるニュースがありました。

イノシシ出没 学校で捕獲、けが人なし 京都(毎日新聞)

イノシシやシカは実は時代とともに増えてきています。それは、狩猟者の高齢化や後継者がいなくて狩猟者自体が減っていたり、餌となる植生が増え、生息適地である耕作放棄地が拡大していることなどいろいろな要因があります。

その分布は、1978年から2014年までの36年間で、ニホンジカが約2.5倍イノシシが約1.7倍に拡大し続けています。

それと合わせて、農業被害は、ニホンジカ約76億円、イノシシ約55億円にものぼります。

そうしたことから、国でも「鳥獣被害対策」に取り組んでいます。

そして今回、IoTセンサーを活用した「スマートトラップ」が、鳥獣被害対策狩猟者(ハンター)の負担軽減をして社会課題を解決します!

狩猟関連機器・サービスの企画・開発・販売を行う株式会社huntech(読み:ハンテック、本社:東京都目黒区、代表取締役:川崎亘)は、2017年11月15日に、捕獲時にモバイル端末に通知を送る狩猟罠用のIoTセンサータグ「スマートトラップ」を発売します。

スマートトラップとは


スマートトラップは、捕獲データを蓄積することで、「猟師のカン」を見える化し、罠設置の最適化も目指しています。野生鳥獣被害が深刻な地方の自治体などを主な対象とし、本体価格79,800円(税抜)に加え、システム利用料が月額2,980円(税抜)で、2017年11月9日から予約を受け付けて、11月15日から正式発売となっています。

スマートトラップの仕組み

スマートトラップの仕組み

【発売の背景】
近年、野生鳥獣による農作物への深刻な被害が報告されています。ここ数年は減少傾向にあるものの、2015年度の被害額は176億円(※1)にまでのぼっています。一方で、野生鳥獣の捕獲をしている狩猟者は年々減少し、高齢化も進んでいます。罠猟の場合、罠の設置後は毎日見回りをすることが望ましいとされていますが、それが猟師の負担にもなっているのが現状です。そこで、毎日見回りをしなくても捕獲状況が分かるだけでなく、捕獲データの蓄積により効率的な捕獲を目指す「スマートトラップ」の開発に至りました。(※1:農林水産省「全国の野生鳥獣による農作物被害状況について」より)

「スマートトラップ」の主な特徴


「スマートトラップ」は、IoT技術を活用し、市販のくくり罠に設置することで野生鳥獣の捕獲をリアルタイムで管理者に通知し、捕獲情報を独自のデータベースに記録ができるセンサータグです。

【製品外観】「スマートトラップ」の親機と子機

【製品外観】「スマートトラップ」の親機と子機

1. 獲物がかかると即通知、見回りの労力を軽減!

 ワイヤを使って足を縛り付ける仕組みの「くくり罠」に、加速度センサーを内蔵した「スマートトラップ」のタグ(子機)を設置すると、罠にかかった際に暴れる動物の動きに反応して管理者に通知メールが送信されます。これにより、罠の設置者に義務付けられている見回りの頻度を、毎日から週1回程度にまで削減することができ、猟師の労力を1/7ほどにまで軽減することが実現します。同時に、捕獲後すぐに回収できるため、良好な状態で食用肉として流通させることが可能になります。また、通知メールの送信先は5件まで設定できるため、複数人で罠の管理をすることも可能です。なお、タグの設置方法を工夫することで箱罠への転用も可能です。

【製品外観】親機を設置した様子

【製品外観】親機を設置した様子

2. 捕獲場所のGPSデータを記録、一括管理!捕獲効率を向上

 「スマートトラップ」には、GPSセンサーを搭載し、捕獲日時や気象情報などと併せて捕獲場所の位置情報も含めたデータベースを自動で作成することができます。これにより、従来はベテラン猟師の暗黙知によるところの多かった野生鳥獣の行動特性等を見える化し、捕獲効率を高めることが可能です。また、設置情報をシェアすることで、複数人で罠の位置を共有、管理することも可能になります。

【マイページ画面イメージ】捕獲情報の位置データをマッピング可能

【マイページ画面イメージ】捕獲情報の位置データをマッピング可能

3. ローコストでの運用(罠1つあたり月額約600円から利用可能)

 「スマートトラップ」は、本体(親機)1機にタグ(子機)5機で構成されています。本体を中心に最大半径100m以内であれば、タグ(子機)を取り付けた罠5つまでの管理が可能です。本体とタグの親子構成を採用することで不要な通信コストを省き、月額2,980円という安価な運用費用を実現しています。

【マイページ画面イメージ】捕獲情報のデータベース

【マイページ画面イメージ】捕獲情報のデータベース

IoTを使うこと自体は目的にはなりませんが、今だから実現できるテクノロジーはあります!ぜひ、「これがあったらいいな」を実現しましょう!IoTの可能性無限大です(^^)

それでは今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm(_ _)m

【参考資料】
農林水産省:全国の野生鳥獣による農作物被害状況について(平成27年度)
http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/h_zyokyo2/h27/h27.html

農林水産業・地域の活力創造本部(第21回):ジビエ利用拡大に関する対応方針
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/nousui/dai21/siryou7.pdf

【会社概要】
会社名:  株式会社huntech(読み:ハンテック)
設立:   2017年9月26日
資本金:  210万円
代表者:  代表取締役 川崎 亘(かわさき わたる)
所在地:  東京都目黒区目黒本町5-7-11 三幸ビル401号
事業内容: 狩猟関連機器・サービスの企画・開発・販売
ウェブサイト: http://huntech.jp/

【関連URL】

PR TIMES 「「猟師のカン」をテクノロジーで見える化!獲物がかかると即通知、捕獲位置のGPSデータも記録!狩猟罠とIoTセンサーを連携させた「スマートトラップ」を11月15日に発売」

日本経済新聞2017年12月4日「鳥獣捕獲でスマホにメール ハンテック、IoT駆使」

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