IoTプラットフォームのあれこれ!
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あらゆるモノをネットにつなげる「Internet of Things」(IoT)を毎日考えている妄想ダイスキOKstyleです。
IoTプラットフォームのいま
そして、最近、IoTが進んで、よく聞くのが、「IoTプラットフォーム」というキーワードです。
IoTプラットフォームってなに!?
先に注意したいのが、「IoTとは単に、モノにセンサーを取り付ける、モノをネットにつなげるということではない」ということだけは押さえておきたいです。
それは、そのサービスがユーザーにどのような価値を提供できるかがIoTの本質になってきます。
IoTプラットフォームってどういうことしてくれるの!?
IoTプラットフォームの機能には、
(3)サービス化するためのソフトウェアを乗せる役割(アプリケーションの開発環境)
また、「IoTプラットフォーム」の提供するIoTのデータを活用してサービス化すれば、新しいビジネスを生み出すことができるため、ITベンダーや通信会社だけではなく、大手メーカーなどがバックに居るユーザー系ベンダーなども参入しています。
IoTプラットフォームの動向
<ベンダー相関図の区分>
・黒枠:IT系ベンダー(一般)
・二重枠緑:ユーザー系ベンダー(本業は製造業)
・破線枠:通信系ベンダー(通信事業者系)
・赤枠:エコシステムを持つユーザー系ベンダー(有力ベンダー:GEデジタル、シーメンス、ファナック、三菱電機)※エコシステム:コンペ企業を含むコミュニティを主導
・色付きベンダー:独自の強みを持ち複数ベンダーと提携する有力10ベンダー(GEデジタル、シーメンス、SAP、AWS、マイクロソフト、PTC、IBM、Cisco、Huawei、ファナック)
ITベンダーから通信会社、ユーザー系ベンダー、そしてベンチャーなど「IoTプラットフォーム」を開発提供する企業が続々と出てきています。そして、それぞれ機能や特徴もさまざまで、状況が刻々と変わって企業間の合従連衡も活発になり、大分、複雑になっているのがわかると思います。
ちなみにベンダー相関図にすべてのIoTプラットフォームを書き出すことは難しいので、まだまだ他にもIoTプラットフォームはあります。私が先日ご紹介した「plusbenlly」(curations社とNECパーソナルコンピューターの共同)もその一つです。
(参考記事)
新しいオープンイノベーションIoTプラットフォーム「plusbenlly」Meetupレポート #82
IoTプラットフォーム 3つのポイント
①領域:持っていない領域を補完するIoTプラットフォーム間の連携
ベンダー相関図を見ていただくとわかりますが、IoTプラットフォーム同士の連携も、もちろんあります。
たとえば、IBM Watson IoTのコグニティブ機能は、連携するSAPのSAP Cloud PlatformやシーメンスのMindSphere、GEデジタルのPredixでも利用することができます。
そして、そのGEデジタルのPredixは、日本の東芝やNEC、中国のアリババが提供するIoTプラットフォームとしても利用することができます。
各社ともに自社の得意な領域があります。
シーメンスは製造業の領域に強く、
GEデジタルは、運輸やエネルギーなどの領域に強いことから、
このIoTプラットフォームを選択した企業は、その恩恵を得ることができます。そして、不得意な領域のIoTプラットフォームと連携することでカバーすることができます。
1社だけでこうした幅広い機能を自社のIoTプラットフォームにすべて作るのは困難ですから、海外の主要プレーヤーは、お互いに協力しながら自社の「IoTプラットフォーム」に誘導するための連携を進めています。
②各社がもつ強み
IoTプラットフォームの特徴として、強みで見ていくこともできます。
IBMは、人工知能(AI)の強みを活かし、
シスコは、デバイスや機器側とサーバ側のネットワークに強みを持ち、
OSIsoftは、発電所やプラントなどの設備からの稼働データ処理に強みを持つ
などがIoTベンダーとして存在感を示しています。
しかしながら、各社の得意な領域や強みの違いでIoTプラットフォームが使いづらいかと言うと、そうでもありません。逆に、ベンダー間で提携していて互換性やデータ連携を整えつつあり、IoTプラットフォームを利用するユーザー企業は、あまり選択に悩むことなく、手軽にIoTプラットフォームを利用できる状況にあります。
③手軽に使えるサービス
シーメンスが提供する「MindSphere(マインドスフィア)」やGEデジタルが提供する「Predix(プレディクス)」は、月額数千円からクラウドサービスを手軽に利用することができます。 そして、直近では、IBMが一部無料での利用提要を開始するなど企業だけではなく、一般の個人でも手軽に利用できるようになってきています。
その背景には、スマートスピーカーの登場が大きく影響しています。
スピーカーに「電気を付けて」「テレビの音量を下げて」など話しかけると、実行してくれますが、その音声を解析して家電を操作するためには、IoTプラットフォームが不可欠になってきます。
というような感じでIoTプラットフォームがなんとなくわかってきましたね!
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm(_ _)m
【関連URL】
・MUFG INNOVATION HUB 「競争激化するIoTプラットフォームでぶつかるクラウド大手」
・INTERNET Watch「ヤフー、IoTプラットフォーム「myThings Developers」正式版の提供開始」
・INTERNET Watch「NEC、IoTプラットフォーム「plusbenlly」ベータ版を公開、異なるウェブサービスやIoT製品を連携」