早く、安全に、遅れなく「末端」で処理するエッジコンピューティングって何!?
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あらゆるモノをネットにつなげる「Internet of Things」(IoT)を毎日考えている妄想ダイスキOKstyleです。
IoTを進化させる「エッジコンピューティング」
これまでは遠く離れたクラウド上にデータを集中させていました。
がしかし、データ量も増え、現場でも処理する「エッジ(末端)コンピューティング」が新しい潮流になりつつあります。
クラウドに送る前に、車やロボットなどデバイスのデータを近くで処理することで、反応速度を高めることができます。
用途や環境に応じて、クラウドとエッジを使い分けることが、企業の競争力にも直結しそうです。
「複数のロボットを同時に制御するにはクラウドでは間に合わない」
IoT時代にはそんな声が聞こえてくるのも事実です。
これまでのIoTでは、各種機器のデータを外部のクラウドに集約するシステムが中心で、データを1カ所に集めることで、AI(人工知能)や専用ソフトウェアで分析がしやすいメリットがありました。
しかし、データ量が増えると、スピードが遅くなる弱点もでてきました。
例えば、
ロボットはセンサーが得た情報を元に位置や速度、力を数ミリ秒単位で制御しています。
クラウドとのデータの送受信には数十ミリ秒かかって、複数のロボットを効率的に動かすには間に合わなかったのです。
エッジ型で末端で処理することで、データ送受信は10分の1程度の数ミリ秒での制御ができるようになります。
クラウドとエッジの使い分けとしては、工場のIoTを想像してみてください。
エッジ(工場内)では、ロボットの動きに直結するデータを処理
クラウドでは、生産状況などのデータを管理する
などが考えられます。
世界のエッジコンピューティング市場は、ハードと連携してデータ量が著しく増える分野が有望になっていて、
2017年の14億7,000万ドルから、
2022年には、67億2,000万ドルに拡大する見通しになっています
(出典:インド調査会社マーケッツ&マーケッツ)。
各企業の動きとしては、
理由としては、ネットに常時つながるコネクテッドカーでは、センサーなどがデータを集めますが、通信量を抑えるためにも、
車載コンピューターや近くの通信拠点などでデータを処理し、絞り込んだデータをクラウドに送る必要があるからです。
自動車やロボット制御、遠隔医療など、ハードと連携する分野では超高速無線通信「第5世代(5G)」と合わせて、通信処理の遅れを低減するエッジ技術の活用がポイントとなります。
通信技術だけではなく、半導体の進化も進み、エッジ側でデータを処理する能力も向上しています。
エッジとクラウド、そしてAIの配置と、集中と分散のバランスが競争力を左右することになっていきそうです。
IoT設計はますます重要になりますね!
<エッジコンピューティングが必要になる理由>
①IoTの普及でデータ量が爆発的に増えている
②自動運転やロボットの制御はクラウド処理では間に合わない→よりデバイスに近い領域でデータを処理することで、上の2つの問題を解決する
それでは今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm(_ _)m
【参考URL】
・トヨタ自動車 グローバルニュース 2017年8月10日「自動車ビッグデータ向けネットワーク基盤とコンピューティング基盤のためのコンソーシアムを創設」