【IoTBook】これからのIoTは、サザエさんの三河屋のサブちゃん! #67

【IoTBook】これからのIoTは、サザエさんの三河屋のサブちゃん! #67

『IoTは”三河屋さん”である ー IoTビジネスの教科書(マイナビ新書)  児玉哲彦(著)

#IoT #Book #IoTは”三河屋さん”である #IoTビジネスの教科書

太陽フレアの影響が!と言っても何が起こったか実感のない妄想ダイスキOKstyleです。

今日紹介するIoT本は『IoTは”三河屋さん”である ー IoTビジネスの教科書』です。

第4次産業革命と言われる昨今、あらゆる先端技術が結合し、急に生活が一変してしまうような時代になっています。そして、私たちのビジネスにも革命が起きちゃいます。

著者はそんな変革の時代に「モノのインターネット」と呼ばれ、話題のIoT(Internet of Things)について、いまだに漠然としている概念や、正しく理解されているとはいない現状があり、わかりやすい教科書的な本としてまとめています。

確かに、言葉だけがバスワードとして一人歩きしているので、「IoTについて詳しく説明して!」と言われてもできる人は少ないと思いますし、IoTかどうかも人それぞれの微妙な判断のラインはあると思います。

そんなIoTについてこの本では、サザエさんに出てくる”三河屋のサブちゃん”と重ねて、IoTを擬人化して解説しています(^^)

そうきたか!という感じです。

ちなみに「三河屋さん」は、「サザエさん」の磯野家に御用聞きにくる酒屋の従業員である三郎こと「サブちゃん」のことです(下の画像参照)。

サザエさん 三河屋のサブちゃん

サザエさん 三河屋のサブちゃん

サブちゃんをどう重ねるかというところですが、その前に現在の産業について触れています。

現在の産業:大量生産・大量消費で事業者と顧客が希薄な関係

→誰が、いつ、どこでなど詳細の属性情報がわからないで、とりあえずモノを売っています。

それに対して、

三河屋さん:大量生産・大量消費以前の事業者と顧客の緊密な関係

→いつでも磯野家の状況を把握して、いつ何が必要で欲しいのか把握して必要に応じてモノを売っています。

というところで、この本では『IoTとは、「21世紀の三河屋さん」を実現する技術だ』として、IoTがもたらす産業へのインパクトを正しく理解し、顧客との緊密な関係を築き上げることでこの変化の時代を乗り切る一助として欲しいとまえがきで語っています。

本の内容については、

第1章

ロボットが案内人や店員(複数ロボットを一人のオペレーターがリモートコントロール)することで、労働力不足、コスト問題を同時に解決できるインパクトがあることを例に出しながら、IoTが導く未来について解説しています。

その中で、

IoTとは、インターネット(クラウド)を経由した価値提供が、マイクなどのセンサーによる入力や、ロボットなどの動きなどのアクチュエーターを介して、コンピューターのディスプレイの中にとどまらず現実の世界に影響を及ぼすような仕事のことをいいます。

とIoTはモノが単にインターネットにつながった状態のことを指すわけではないことをわかりやすく説明しています。

第2章

IoTを理解するということで「モノ」と「インターネット」ではどっちが重要か、という問いかけをされています。どっちだと思いますか?(^^)

「T」(モノ)がどういうスペックであれ、最終的には、「I」(インターネット)でつなげて、新しい価値を提供できないとIoTとは言えません。というところです。

IoTを理解するには、

インターネットの基礎を理解する必要性

・パソコンとスマートフォン(スマホ)の違い

・「TCP/IP」世界共通の通信プロトコル(ルール)の歴史とオープン規格の重要性

・「分散型」のメリット

の4点を解説してくれています。

第3章 ポストスマホの製品デザイン

について触れながら、

第4章

製品デザインにおいて、モノの高性能・高機能化やコンテンツのリッチ化ではなく、「インターネットにエンゲージする(関わる)時間をいかに長くするか」というリアルタイム性の重要さスマホビッグデータM2Mを例えに出しながら、説明してくれています。

第5章

インタグラムがなぜ爆発的に浸透したかを題材に、コミュニケーションのあり方が変わってきていること、そして、その延長線上でIoT化することに触れています。

第6章

三河屋さんの集金モデルと現在のIoTのサブスクリプション型の違いと、「メトカーフの法則」、企業の業種転換オムニチャネルなどIoTの本質となるビジネスモデルを理解しやすい構成で説明しています。

第7章

情報プラットフォームについて、キーとなる「オープンプラットフォーム」「クロスデバイス化」「インターネットのエンド・ツー・エンド(E2E)の原理」「IoTにおいてとるべき製品企画の戦略」について説明しています。

第8章

「IoT×AI×UI=三河屋さん」という気になってしまうタイトルについて、なるほどというIoTの未来を擬人化して解説しています。

第9章

そして、まとめでは、IoTビジネスで成功するために必要なこととして、「サービス・ドミナント・ロジック」「IoTの世界観」「オートメーション化」がもたらすことをイメージさせて、最後に、

オートメーションを実現したIoTは、いつでもどこでもユーザーの要望を的確にとらえ、判断し、それに対する最高の「おもてなし」をインテリジェンスにデリバリーしてくれる、まさにAI三河屋のサブちゃんなのです。

で締めてくれています。

IoTとサザエさんの三河屋さんと関連させてわかりやすく説明しているので、IoTが未だよくわからないという方は、ぜひ読んでみてください。

IoTの与えるインパクトがわかり、太陽フレアや電磁パルスなどIoT機器も影響を受けた場合のことを考えなきゃいけないなと思っている今日この頃です。

今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございましたm(_ _)m

(マイナビ新書引用)内容紹介

あらゆる先端技術が結合し、生活が一変する。そして、我々のビジネスにも革命が起こる!

「モノのインターネット」と呼ばれ、話題のIoTですが、その概念はいまだに漠然としていて、正しく理解されているとはいえません。
本書では、IoTについて、わかりやすい説明とともに、私達の生活にどのような変化をもたらし、ビジネスパーソンを中心とした読者の関わるビジネスに、どのように影響するのか、どのような戦略を構築すればよいか解説します。
そして、その戦略を知ることで、今後IoTが破壊・創造する市場のなかで、新たなビジネスを構築できるヒントについて解説します。

 

<目次>

第1章 IoTが導く未来
第2章 IoTを理解する
第3章 ポストスマホとしての製品デザイン
第4章 製品デザインにおけるリアルタイム性
第5章 製品デザインとしてのシェア
第6章 継続課金というビジネスモデル
第7章 情報プラットフォームというビジネスモデル
第8章 IoT×AI×UI=三河屋さん
第9章 IoTビジネスで成功するために必要なこと

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